後悔しないための就職、とは?

クリストフ・アンドレ『自己評価メソッド 自分とうまくつきあうための心理学』

昨日は「適職」「向いている仕事」について考えました。結論は「考えてもムダ」、人間関係力や自信、あるいは仕事を楽しむ力を高めることが重要であることを述べました。そして、カウンセリングで解決する可能性が高いこともお伝えしました。

今日はその続きです。「後悔しないための就職、とは?」
そんなタイトルの本も出ています。また、就職セミナーでもいわれるでしょう。「後悔しないためには、事前準備が必要である、業界研究や職種研究や自己分析をしっかりしないとダメだ!」

私の考えはまったく違います。昨日書いたことと同様、仕事はやらないとわかりません。事前準備をいくらしたところでやらないとわからないので、後悔しないために準備したとしてもムダなことです。

では、方法がないのか、といわれれば、方法はあります。「後悔」という気持ちの付き合い方がわかれば、「後悔」する必要はなくなる、ということです。
そこで参考になるのが、クリストフ・アンドレ、高野優訳『自己評価メソッド 自分とうまくつきあうための心理学』(紀伊国屋書店、2008年)です。この本の著者と私の立場や考え方はかなり違います。そして、共通している部分もあるし、よくあれだけ難しい心理学のことをここまでわかりやすく書けるのかと思うととても感心します。私のオススメの1冊です。

この本のなかで「後悔の心理学」という章があります。内容は極めて簡単です。
何かをして後悔するのと、何かをしなくて後悔するのと違いは何か。
何かをして後悔する感情は「なんでこんなことをしてしまったのか!」と強い「後悔」です。と同時に、時間がたてば小さくなって消えていきます。
それに対して、何かをしなくて後悔する感情は、弱い「後悔」です。そして、長くて消えにくいのが特色です。「あのとき●●をしておけば、うまくいったのかもしれない」、と長引くのです。もちろん、していればうまくいかなかったかもしれませんが、それはわからないのです。わからないからこそ、後悔も後を引きずるし、先につながらないため自信を持ちにくいでしょうし、不安感も強くなるかもしれません。

つまり・・・
「後悔」は「行動した結果・行動しなかった結果」の「事実」にあるではなく、「正しい選択をしなかったのではないか」という「思い」にあるわけです。

そうなればわかりやすいでしょう。「思い」、そして「思い」に対する気持ちを変えれば済むことです。
「思い」や「気持ち」の変え方は以下で紹介しています。
http://solvour.jp/motivation/
おそらく、「怒り」か「悲しみ」に関係すると思いますが、自分でどちらがぴったりくるか、試してください。後悔している場面に身をおいて、試しに「私は腹が立つ」「私は悲しい」といって、どちらがぴったりくるかで、何となくわかるでしょう。

ここでアンドレさんのことばを引用します。
「<正しい選択>というものはない。もしあるとしたら、それは選択したあとで努力して、その選択を「正しいものにした」(つまり結果的によいものにした)ということである。あらかじめ、正しいかどうかが決まっているわけではないのだ。『どこに住むか』、『どんな仕事につくか』、『誰と結婚するか』 人生は<選択>の機会に満ちている。そのたびに<正しい選択>を求めていたら、何もできないではないか!」
「こうした<後悔>とのつきあい方は、『何かをした』ことについても、『しなかった』ことについても言える。・・・自己評価に問題のある人(注・簡単にいうと自分に自信がない人)は<後悔>を恐れて、『行動する』という選択ができない場合が多い」(331ページ)。

「後悔しないための就職」、とは?
業界研究や職種研究や企業研究、あるいは自己分析をしっかりやることではありません。
まず、失敗してでもいいから飛び込む。最初からうまくやれることはありません。失敗したら失敗から学ぶ、失敗したことだって自分の人生に意味があることだと実感する、失敗を成功につなげるために失敗し続けること、です。

「なるほど、そうだよな」と思った方。私が全力でサポートします!

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