「適職」「やりたい仕事」の裏事情

榎本博明『「やりたい仕事」病』

自分と同じような考えの人や本に出会うととてもうれしいです。
今日も、一冊ご紹介します。
榎本博明『「やりたい仕事」病』(日経プレミアムシリーズ、2012年)。「やりたい仕事」をみつけようとしている求職者の方々にも、企業の人事担当の方々にも読んで欲しい一冊。私が日ごろカウンセリングをしていて疑問に感じていたこと、思っていたことが、ズバリ書いてあります。

一度にはご紹介できないので、少しずつ分けてご紹介します。

私がキャリアカウンセリングの仕事をするようになって9年になります。「私のやりたい仕事がわからないんです」「自分の適職を知りたいのです」というご相談を何100件受けたかわからないくらい、このご相談を受けました。この手のご相談、いくらやってもうまくいかないのです。理由ははっきりしています。新卒の学生さんは別にして、裏に隠れている動機が人間関係に自信がなくて営業職を避けるか、失敗したせずに安定した職に就こうとしているか、だいたいその2つのうちどちらかです。それだけに、何とかダマシダマシやっていましたが、7年たってこの相談にのる方法をようやくみつけました。

「あなたにとって適職とは何ですか」「あなたにとって向いている仕事とは何ですか」
と聞いて、適職はない、向いている仕事を探そうとしても無駄であることをご理解いただくとスムーズに行く方法をみつけました。
したがって、カウンセリング支援する方向は何かといえば、人間関係で自信をつけるか、失敗に対処する力を実感するくらいに自信をつけるか、になります。

そう思うようになって、「適職」相談がとてもスムーズにいくようになりました。結構、「いままでやってきたことに自信をもっていいんですね」と前向きなお答えも返ってきます。

そんな長い間の私の疑問点、この本の著者の榎本さん、ズバリ私に代わって述べています。

「適職は考えてもムダ」「もしやりたいことがわからないまま就活に突入してしまったら、気になる業種や企業を片っ端から受けてみて、『たまたま』うまくいったところに行けばいい。・・・そして、『たまたま』配属された部署で与えられた仕事に本気で向き合うことが大切だ。そうしているうちに、何かやりがいを感じられるようになる・・・それでもイヤだとしか思えなければ、それはたまたまハズレだったのだ。転職を考えればいい」(67ページ)。

そうなんですね~。仕事にやりがいを感じるかどうかは、仕事の種類ではなく、仕事の工夫の仕方にあります。
そして、仕事を楽しむ、やりがいを感じる気持ちを使っているかどうかも大きな影響があります。

「適職」で迷っている求職者の方々。人間関係や自分自身のあり方を変えることで就職や転職を考えている方。私のところには、そんな方々にご相談にいらしていただきたいです。
お待ちしています。

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