人格適応論 「行動型」ってこんな人

人格適応論 「行動型」のイメージ

引き続き、人格適応論の適応タイプについて、オペラの主人公を例にご説明します。

今日はフランスの作曲家ビゼーの傑作「カルメン」を例に「行動型」の方の特色についてご説明します。

「行動型」の特色は、服装も派手目で、魅力的な印象。先読みした行動が得意で、人を操作して目の前の利益にすぐ手を伸ばすことができます。リスクを冒しても手に入れるものを手に入れようとするためリーダーシップを発揮するのが上手で、刺激的なドラマチックな人生を歩もうとします。

「カルメン」に登場するカルメンは「行動型」の典型例です。

舞台は1820年代のスペインのセビリア。タバコ工場で働く女性の一人がカルメンです。有名な「恋は野の鳥」(ハバネラ)は「行動型」の特色をよく表しています。
「恋は野の鳥、てなずけられやしない」
「恋はジプシーの子、掟なんてありゃしない」

「行動型」の方は、概して気まぐれで、目の前にある興味があるものをすぐに手に入れようとします。欲しいものを手にいれるためには、ルール(掟)なんてさほど重視しません。

「捕まえた、と思った鳥もすぐに羽ばたいてにげてしまう」
「恋は遠くにある、あんたが待っていると、待たないとここにいる」
「あんたの周りをすばやく飛んで、来たと思えば飛んでいく、飛んで行ったらまたやって来る」
「捕まえたと思えば逃げられて、逃げたと思えばあんたが捕まる」

自分から恋の刺激を求めてつぎからつぎへと移っていくのですね。

そんななかでカルメンが射止めたのが伍長のドン・ホセ(信念型)。カルメンは伍長を自分の思うがままに操作します。
カルメンはタバコ工場の女工とトラブルを起こして逮捕されます。そこで持ち前の魅力を生かし、セギリーディアを歌いながら(「セビリアの砦の近くで)」ドン・ホセを誘惑して、縄をとくように仕向けて逃げてしまいます。

ここまでが1幕。

第2幕は、またまた「行動型」の特色が爆発します。
カルメンは山賊から仲間に加わるように誘われます。山賊も守備兵を誘惑するのに女性が必要でした。なんと、カルメンは再度ドン・ホセを操作して、彼を山賊の仲間に引き入れます。
「向こうについていくはずよ、馬の背にあたしを乗せて、勇士のように野原をよぎり、相乗りになってつれていくはずよ、もしも私を愛していたのなら」
といっておきながら、カルメンの気持ちは「行動型」の闘牛士、エスカミーリョにうつっていました。

第4幕の最後、ホセはカルメンを愛しつつも、エスカミーリョに気持ちがうつっているカルメンに嫉妬して殺してしまいます。

刺激と興奮とドラマ、人を操作して欲しいものを手に入れようとする「行動型」の特色がよくあらわれています。

会社の組織でいうと、魅力的でリーダーシップをとるのが上手なこともあり、社長になりやすいタイプです。
魅力的でファンのグループができても、その行動型の方自身はグループに所属しない傾向があります。社長は孤独、なんていうのもグループをつくるのは得意でも自分は入らないことと関係するかもしれません。

行動が先に来ますので、回りくどい表現を嫌います。面接のとき、「あなたを一言で表現すると(漢字一文字など)何になりますか」は「行動型」の人が好む質問です。

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