再び榎本博明さんの『「やりたい仕事」病』で響くフレーズを使いながら、仕事や就職・転職を考えるにあたって有力な情報をお伝えします。

この本の帯、「『課長、その仕事、成長できますか?』 『スキルアップ』は熱心、やる気が空回り、希望しない業務は手を抜く」とあります。
本のなかには、「『キャリアには真剣、目の前の仕事は適当』な人々」とタイトルがついているところがあります。
いまの会社は入りたくて入ったわけではない、将来的にはやりたい仕事ではないから辞めるつもり・・・。
つまり、「あれこれ将来のことに思いをめぐらすばかりで、目の前の仕事に集中」しない人について書いてあります。

ここの文章を読むと、「私の適職を知りたい」の相談だけではなく、「就職に有利な資格はありますか」と「資格」の相談に似ているような気がします。
結論をいいます。
「ありません」

確かに、弁護士、医者、学校の教員など資格を持っていないとできない仕事はあります。それは例外です。

私も世の中にどのくらい資格があるかは知りませんが、ほとんどは仕事についてから取る資格です。仕事をするなかで、仕事に没頭し、こんなことを勉強するといまの仕事に役立つのではないか・・・そんな風に思って勉強をして資格をとるととても有効です。

その逆、就職のために資格をとろうとしても、ほとんど無駄です。

「私は事務職を希望しているので、いまPCの資格をとろうと勉強しています」
WordやExcelは資格を持っていなくても使える人はいくらでもいます。会社が必要とする人材はWordやExcelの達人ではなく、会社の方針に沿ってWordやExcelを使って仕事をしてくれる人です。したがって、PCの電源のオン・オフやある程度のブラインドタッチができたりインターネットや電子メールが使えれば、コミュニケーション力がある人材を採用したい、という話になるのです。
「経理職は専門職ですから、いま簿記の資格をとるために勉強しています」
私の経験上、確かに日商簿記1級を持っていらっしゃる方は、応募書類の通過率が違うな、と感じることはあります。そして、それと面接に通ったり、就業の継続が容易かというと、無関係に感じています。
経理の仕事も上記と同様です。他部署間との連携がとれる人、会社によっては売掛金の回収も経理が担当する場合がありますから、他の会社と交渉能力がある人を採用したいわけです。

もちろん、資格の勉強が悪い、というわけではありません。自分の仕事のレベルを上げる、いま以上に仕事を楽しむために取得するのはぜひ推奨したいです。資格をとれば就職できる、資格をとればキャリアアップできる、という考え方が非現実的だ、ということです。

あるいはこういう見方もできます。
資格は他人・社会からみた、その人のある特定の能力に関する評価。自分の内面からでてくる「やる気」とは違うのですね。

榎本さんも書いておられます。
「目の前のことに没頭しないという姿勢は、仕事に対してだけでなく、生活全般に広がっている。何事にものめり込まない、夢中にならない。誰にも傾倒しない、深く関わらない、適度の距離を置いておく。」
「何に対しても『コミットしない心』が、世の中に広く蔓延しているように思われる」
「コミットしない心」・・・こちらが実は本当の問題なのでしょう。

就職や転職、あるいは仕事で迷っていらっしゃる方。
「コミットしない心」を解決したい方、つまり自信や人間関係やコミュニケーションの問題を解決して就職や仕事の問題を解決したい方、私がぜひサポートさせていただきます。
ご来談、お待ちしています!