「ゴキブリ恐怖症と職場の人間関係」・・・何それ?と思う方がほとんどでしょう。

「私は●●部長から嫌われている」、そんな風に思ったことはありませんか。あるいはそんなことをいっている人を見たことがりませんか。実は、このメカニズム、ゴキブリ恐怖症と一緒なのです。

ゴキブリ恐怖症からみていきましょう。よく考えて欲しいんです。ゴキブリが人間を襲ってくることはまずありません。ゴキブリの羽は飛ぶためではなく、高いところから降りてくるときに使いますので、床から飛んでくることもありません。また逆に、ゴキブリが食事をしようと人間の家に侵入したとしましょう。ゴキブリの立場からすれば、いつ人間に叩き潰されて殺されるのか、と思うと相当怖いはずです。
本来、怖がっているのは人間ではなくてゴキブリのはずです。

では、何が問題でゴキブリを異常にまで怖がる人がいるのでしょうか。
この記事をお読みの方のほとんどは、ゴキブリは「嫌い」でしょう。あまり好きという人はいないと思います。この「嫌」という気持ちがポイントなのです。

小さいころ、子どものとき、お母さんに怒られたとします。本当はそんな風に怒るお母さんが「嫌い」だったのかもしれません。その「嫌い」という気持ちを直接伝えるともっと怖い目にあうと思うか、「お母さんのことは嫌ってはいけない」と思い込んで表現しなかったりすると、「私はお母さんから嫌われている」と思い込むわけです。

そうです、本当は自分がゴキブリが嫌いなのです。その嫌いな気持ちを素直に認めないことで、ゴキブリが襲ってくるような錯覚に陥るのです。

ここまで述べれば、私がいいたいこともご理解いただけると思います。「私は●●部長から嫌われている」といった場合、「私が●●部長を嫌っている」です。

ゴキブリも●●部長も好きになる必要はありません。ゴキブリのことが嫌いだ、と思えばゴキブリをみて怖くなくなるでしょう。それと一緒です。●●部長のことが嫌い、と認めれば、必要以上に怖がる必要もなくなります。

「嫌」って、そのくらい、職場でも大切な気持ちです。
100%好きな人、100%嫌いな人はいません。どんなに好きな人でもちょっとくらいは嫌いなところがあるでしょう。自分だって好きなところと嫌いなところと両方あるでしょう。嫌を認めれば、気にならなくなります。