頭のよさと記憶力 その1

齋藤孝「頭がいい」とは文脈力である

私も職業柄、「自分なんて頭が悪いから・・・」「どうしたら記憶力がよくなりますか」というご相談をよく受けます。

そして、私は、どちらかというと、他の人から「頭のよい人」「記憶力がよい人」と思われがちな気がします。自分ではそんな風に思っていませんが、あまり最近は気にしていません。最近はどのような風に考えているか、というと、気持ち・感情の使い方や自己肯定感や人とのコミュニケーション力の方が大きな問題ではないかと思います。これから数回にわけて、「頭のよさ」「記憶力」について考えます。

そのきっかけは・・・前から書きたかったのと、以前読んで私にかなり近い考え方をしている方がいたので大きなヒントになりました。ぜひご興味のある方は齋藤孝『「頭がいい」とは、文脈力である』(角川文庫、2009年)をご参照ください。

 

さて、この文章をいまお読みいただいているあなたは、昨日の夕食、何を食べましたか。この質問に答えられなくても、ずっと昔、最初のデートのときのメニューやら、●歳の誕生日のときにお祝いしてもらった食事のメニューを覚えていたりしないでしょうか。実は、記憶力は感情と強い結びつきがあるので、感情が動いたときの記憶は残りやすいのです。

仕事をするとき、「メモをするように」と教えられることが多いかと思います。ここで大事なのは、メモをするとき、メモをすることに意識を向けてしまうと、感情の働きが鈍くなるため、当然記憶には残りません。その場にいる人の表情や声の調子、聴いた話で何を自分が感じるのか、どんな気持ちになるのか。こちらの方が記憶力を高める上で大切です。

私はここで「感情」「気持ち」ということばを使いますが、齋藤さんは「興味」ということばを使います。

「興味を持つということは大切なことです。・・・趣味のことならいくらでも吸収できて覚えられるのに、勉強となるとなかなか頭に入らないのも同じ。興味が持てないのが原因です。・・・記憶力がわるい人、頭がわるい人というのはいません。記憶力のよくない状態や、頭がよく働かない状態があるだけ。それは習慣づけて自分の技にしてしまうことで、必ず克服できるものなのです」(117~118ページ)。

 

 

 

 

 

 

 

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