「白雪姫」から学ぶこと その1

白雪姫の生母のイメージ

ここ数日、「ニーベルンクの指輪」を題材に記事を書きました。もとは北欧神話です。私も結構いろいろマイブームがあり、今日と明日はグリム童話「白雪姫」を題材にして、会社での人間関係やモチベーションの保ち方などについてお話しします。

よくご存じの「白雪姫」はこんな話でしょう。

ある国の王女が「雪のように白い肌、黒檀のような黒い髪、血のように赤い頬」をもつ女の子が欲しいと願っていました。望みがかなってかわいい女の子が生まれたので、その子を「白雪姫」と名付けました。ところが、この王女、白雪姫が生まれると死んでしまいます。お父さんはやがて再婚しますが、再婚して白雪姫の継母になった女性は魔女でした。この魔女、鏡に向かって「鏡よ鏡よ、世界で一番美しいのは誰?」と聞きます。「あなたです」と答えてくれているうちはそれほど問題がなかったです。そして、鏡が「世界で一番美しいのは白雪姫」と答え始めると問題が起こります。不愉快になった継母は、白雪姫を森に捨てたり、毒リンゴを食べさせたりして殺します。やがて王子の愛によって白雪姫は生き返り、めでたく結婚・・・。

ところが、グリム童話の原作とは重要な点で2点異なります。

1つは、継母が登場しないこと。つまり、白雪姫を殺したのは実母であるということ。

もう1つは、結婚式に実母が招待されます。そこで実母は、真っ赤に焼けた靴をはかされて、死ぬまでダンスを踊らされるのです。

簡単にいうと・・・児童虐待と非常に関連する話です。

同じようなことが会社のなかでもおこっていないでしょうか?

ちょっと難しいことばを使います。「攻撃者への同一化」。

自分が激しい攻撃を受けたとき、今後自分が攻撃されたときに自分の身を守るために、攻撃者と同じ方法で人にも攻撃を加えることをいいます。

白雪姫が「攻撃者への同一化」をしていることは原作を照らすとわかるでしょう。自分を殺した母親を、今度生き返ったときは自分が母親を殺すわけです。

「ブラック企業」ということばが横行する昨今、職場のなかでのパワハラも非常に深刻です。会社の社長が恐怖の力で社員を統制しようとしたとき、社長が管理職社員を、他の社員がみている前で徹底的に圧力を故意に加えます。この圧力を加えられてた管理職社員が、今度同僚や部下に対して圧力をかけていくわけです。もしかしたら社長も、以前どこかで同じように非常に大きな圧力をかけられてきて育った可能性もあるわけです。

もちろん、パワハラを容認するわけではありません。パワハラを行う方も、精神的に非常にツライ状況にある可能性が高い、ということを知っていただきたいわけです。このカラクリが少しでもご理解いただければ、パワハラを受けて苦しい思いをしていらっしゃる方も「自分が悪いわけではない」と思いやすいでしょう(相手の立場を理解する、ということではなく、パワハラは相手の精神的な問題である、ということです)。そしてパワハラを行っている方々も本当は自分は苦しい思いをしていることに少しでも気づけば、別の選択肢を探す道も考えやすくなると思います。

 

 

Related Articles:

Post Footer automatically generated by Add Post Footer Plugin for wordpress.


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です