昨日の記事では「白雪姫」を題材にして、「攻撃者への同一化」ということばを使って会社内でのパワハラのカラクリを説明しました。

今日は別の視点から「白雪姫」について考えます。

「白雪姫」のあらすじは、昨日の記事をご覧ください。今日の記事で、重要になる点のみ、おさらいします。

白雪姫は、「雪のように白い肌、黒檀のような黒い髪、血のような頬」をもった子として期待されました。期待したのは実母です。原作では継母は登場しませんので、鏡に向かって「世界で一番美しいのは誰?」と聞くのは実母です。「あなたです」と鏡が答えてくれているうちは実母もご機嫌ですが、やがて「世界で一番美しいのは白雪姫」と鏡が答えるようになるともう大変!この実母、娘を殺すことで問題を解決しようとします。

ここでのポイントは「世界で一番美しいのは誰?」と白雪姫の母が他人に聞いていることです。自分にとってこの他人が都合のよいことをいっているうちは問題ないにしても、「白雪姫」と自分が一番であることを否定されると問題が起こる、ということです。

この母親、自分に自信がないのが何となくわかると思います。それだけに、自分がナンバーワンであることにこだわり続けることと、その判断基準を他人や社会に求めています。

そうなんです! 自分を社会の価値基準に合わせようとしたり、「正解」を求めると、自信がなくなっていくのです!

「正解」はないのに、ないものを求め続ければ、いつまでたっても自分の気持ちが満足することはありません。つねに他人と比べて劣っていることを証明し続けます。当然「自分には価値がない、無力な人間だ」とストレス状態になれば、自分を攻撃するか、他人を攻撃します。

白雪姫の実母は白雪姫を殺しました。殺された白雪姫はどうしたでしょうか。昨日も述べました。生き返った後、王子と結婚します。このときに実母を招待して焼けた靴を履かせて殺してしまいます。「雪のように白い肌、黒檀のような黒い髪、血のような頬」、つまり外面的な美しさ、それも社会が決めた基準での美しさを期待されて生まれてきた白雪姫。内面がとても未熟で、母親と同じ問題を引きずっているのがご理解いただけると思います。

いまは白雪姫を題材にしていますので、容姿のことに触れています。これが、学校の成績、世間体、家柄、給与、経済力でも同じことです。

自信をもつ、ということは、自分を信頼すること。価値の基準を社会のなかで調和する形で自分のなかにつくることです。