「なぜ」「どうして」の危険 その1

なぜ、どうしてのイメージ

(上司が部下に)「なぜ、キミは、こんな簡単なこともわからないのかね?」

(部下が上司に)「どうして課長はそうやっていつもイライラするんですか?」

よ~くみてください。この会話、いくつくらいの年齢の人の会話でしょうか。

子どものケンカと同じなのは何となく想像はつくと思います。「なぜ」「どうして」の会話は子どもがすることの延長の場合がほとんどです。

「ボーイング787トラブルはどうして起こったのかな?」「地震はどうして起こるのだろう?」といった人間がつくったものや、自然現象については「なぜ」「どうして」の探求はとても有効だし、必要です。

それが人間の心、となると話は別です。この記事を読んでくださっているあなたも、人から理由を聞かれて嫌な思いをしたり、困ったときはありませんか。とくに私が嫌いなのは、就職の面接で聞かれる「志望理由」です。

私もカウンセリングで、「なぜ」「どうして」を使う場合がありますが、かなり慎重に使いすし、基本的には使いません。目的は理由を聴くより、考え方のカラクリに気づいてもらうためです。「なんでそんなことをするんですか」と聞くよりは「何を考えての行動ですか」と聞いた方が、おそらく丁寧でしょう。

ここで先ほどの例に戻しましょう。一番上の上司と部下、本当は何がいいたかったのでしょうか。

コツは肯定表現にすること、それから「私メッセージ」にすることです。

(上司が部下に)「なぜ、キミは、こんな簡単なこともわからないのかね?」⇒「キミには組織のことを理解をして仕事ができるようになって欲しい」

(部下が上司に)「どうして課長はそうやっていつもイライラするんですか?」⇒「課長には前向きな気持ちをもって私に接して欲しい」

 

質問をするのはとても難しいことです。人間関係を壊す危険が高くなります。質問をするのなら明確な意図を持つこと、そしてこちらが意図と違った答えが返ってきたとしても受け止める覚悟を決めることが大切です。

それよりかは、「なぜ」「どうして」と一見理由を聞くような質問をするより、自分の考えていること、感じていることを、率直に伝えた方が人間関係を心地よくに保つことができるでしょう。

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