「なぜ」「どうして」の危険 その3

ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』上 行動経済学

「なぜ」「どうして」について、また角度を変えて考えます。

行動経済学で有名なダニエル・カーネンマン『ファスト&スロー』で、ミショットという人が行った研究が紹介されています。

図もご覧ください。

①単に黒い四角形と白い四角形を置く。

②黒い四角形を白い四角形に近づける(白に接したところでとめる)。

③白い四角形を離す。

そうすると、白い四角形が動き出すのをみて、黒い四角形に押されたと考える傾向があるそうです。もちろん、実際には黒い四角形を単に動かしただけで白い四角形を押し出したわけではありません。

因果関係の図

つまり・・・。私たち人間の脳は、あることがあると勝手に関連づけたり、理由を探したりするようにできている、ということです。

 

私はかつて歴史の教師でした。「戦争がなぜ起こるか」など、いまから思えば、ずいぶん勝手な解釈を生徒に押し付けていたような気がします。

「なぜ」「どうして」と理由を探ったところで、勝手な解釈をするだけに終っていませんか。その解釈が「正しい」と信じ込んで他の人や自分を攻撃し、人間関係を危うくしたり、自信をもたないようにしていませんか。

むしろ、自分の意見として、問題をはらんでいることを承知の上で主張した方が、新たに問題が発生したときでも対処がしやすいでしょう。そして、他人の意見に、同意するかは別として、耳を傾けることも大切です。

 

 

 

 

 

 

Related Articles:

Post Footer automatically generated by Add Post Footer Plugin for wordpress.


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です