カーネマン『ファスト&スロー』は仕事について考える上で、とても示唆に富む本ですね。

こんな実験が紹介されています。イスラエルで行われた実験で8人の仮釈放判定人を対象として行われた実験です。刑務所にいる人を仮釈放するかどうかを決める人たちです。仮釈放の申請は基本的には却下が前提で、それでも全体として35%の人の仮釈放が認められています。

実験結果はかなり驚くことに・・・

朝・昼・午後の食事の後の許可率が65%、つまり空腹が満たされると審査が甘くなるわけです。また空腹状態に近づいて疲労感がたまると審査が辛くなる、という結果です。

刑務所の仮釈放審査ですから人の一生がかかっているというのに何という結果でしょうか、食事の満足感に仮釈放審査の結果が影響しているわけです。

結果を批判することは簡単ですが、その前に人間ってそんなものかな、という気もします。そして、自分のことを振り返ってみて、「自分も仕事で似たようなことをしているな」と思えば、気持ちもちょっと辛くなるかもしれません。

何か対応策は・・・。といわれても、私もいまのところ打つ手なし、です。とりあえずは、このような傾向があることをよく認識して業務にあたることでしょうか。

そして疲れた、と思ったら、適度な休憩が必要だ、ということでもあるでしょう。