昨日は「ファインディング・ジョー 英雄の法則」をご紹介し、自分の人生を生きることについて考えました。今日から3回に分けて、1939年に制作された映画「オズの魔法使い」を使いながら、もう少し具体的に考えます。今日は自分の人生を生きる3つのステップ「別れ」「通過儀礼」「帰還」についてまず考えます。

あまりつらい思いをするのは嫌なのは当然です。嫌なことは避けて通りたいのは当然です。そして、あまりの残酷なまでに人生は意味を問いかけてきます。

「別れ」。「オズの魔法使い」の主人公はドロシーという少女です。彼女はカンザスにある叔母の農園でのどかに暮らしていました。ここでドロシーが歌う「虹の彼方に」Over the Rainbowは有名なヒットソングです。「虹の彼方」の遠い世界を夢見ています。彼女にはトトという愛犬がおり、その農園には叔母の他、3人の農夫が仕事をしています。そして、地主のガルチは意地悪オバサンです。そんななか、ドロシーは占い師に出会います。

 

「別れ」はその帰りのことです。巨大な竜巻が起こり家が吹き飛んでしまうのです。人生のチャンスは予想もつかない、思いもかけないところから始まります。特徴は、無視すれば無視するほど(安全でいようとすれば安全でいようとするほど)、余計にショッキングなことが起こる、ということです。現実の世界では転勤や解雇だったり、身近な人の死だったりします。ドロシーは、トトとともに夢か現実はわかりませんが、巨大な竜巻に吹き飛ばされてオズの魔法の国にやってきます。

 

「通過儀礼」。「オズの魔法の国」にやってきたドロシー。ここでまず彼女が出会うのは「北の魔女」。とても良心的な魔女で彼女の助けになってくれます。「通過儀礼」、つまり修行の時期はつらいものです。そんなつらい時期に助けてくれる人、昔でいうと「賢人」、いまでいうと「メンター」のような人が重要な役を果たすことを意味しています。ドロシーは家に帰るために、北の魔女の助言にしたがって冒険の旅に出ます。エメラルドの都に住む偉大な魔法使い「オズ」に会うためです。そしてこの冒険の邪魔をする「悪役」が「西の魔女」です。「西の魔女」はケシ(アヘン)の畑にドロシーを誘い込むなど、さまざまな形でドロシーの旅を邪魔します。私たちの現実の世界でも嫌な人、って必ずいますよね。

愛犬トトとともに冒険に出たドロシーは3人のお供を連れます。知恵が欲しいというカカシ、心が欲しいというブリキ男、勇気が欲しいというライオン(ここら辺が桃太郎に似ているような気がします)。そして、ようやくエメラルドの都に着いて偉大な魔法使いオズに会います。オズから一つ宿題が出ます。「西の魔女からホウキを奪ってこい」。現実の社会でも無理難題が要求されますね。とうとうドロシーは西の魔女を退治することに成功します。そして、オズに再び会いに来たら、偉大な魔法使いの正体は単なるカンザス出身のオジサンだった、というのもとても重要な意味を持っているような気がします。

 

「帰還」。「通過儀礼」、大きな仕事を成し遂げたドロシーはもはやオズの国にいる必要はありません。カンザスに帰ります。ここでメンターであった「北の魔女」はこういいます。「自分の力で帰れるのよ。そのためには自分で学ぶ必要があったのよ」。ここでドロシーはとても大切なことをいいます。「私が望むものを遠くに探してもみつからない、欲しいものはいつだっておうちにあるのよ」。ここの「おうち」ということばを「私」に置き換えるとわかりやすいでしょう。ドロシーは「虹の彼方」に自分が望む世界があると思っていたのです。それが、「私」のなかに、自分のなかに欲しいものの答えがあると気づいたわけです。

こうして大きく向き合って成長したドロシーはカンザスに帰ってきます。

 

今日は「別れ」「通過儀礼」「帰還」ということをご理解いただきたいと思います。

明日は、人はすべて「黄金の像」であることについてご説明します。そしてあさっては、「通過儀礼」で起きたドロシーの困難は、実は他人との間で生まれる軋轢ではなく、自分自身の心の葛藤であることについてご説明します。これが理解できると、職場の人間関係もずいぶん楽になるのではないかと思います。そのヒントとして、今日述べたことのなかで、ドロシーがオズの魔法の国で出あう人は、「北の魔女」を除いてすべてカンザスの現実の社会の人と対応している、といことを覚えておいていただきたいと思います。

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