勝負ありの関係 見直すことから始めませんか

ゴードン博士の人間関係をよくする本

昨日からトマス・ゴードン『ゴードン博士の人間関係をよくする本』(近藤訳、大和書房、2002年)を読み始めました。ゴードン博士の本はいつ読んでもすごいな、と感じます。

その最初から興味深いことが書いてあります。ロブ・ケーゲル博士の学生を対象とした研究で、「人はどのような関係を最悪」と感じるか、という内容です。それは「勝負あり」の関係、支配的・操作的な関係である、とのこと。そこまでなら私も関心を持ちませんが、つぎの点です。お互いの違いを、「これ」か「あれ」か、「善」か「悪」か、「正しい」か「間違い」か、「よりよい」か「より悪いか」と眺めて、自分の方がよい、とする人を支配的と考える、ということです。

「よい・悪い」「正しい・間違い」「善・悪」って、日常的に使いますが、よく考えると深いですね。

当然「よいことはよい、悪いことは悪いをはっきりさせないと、学校も、会社も、社会も成立しないだろう」と考える人もいるでしょう。それがルールになっていることなら問題はあまり生じないでしょう。

問題になるのは自分の都合でいっている場合です。表面的に相手が自分の考えに従ったとしても、相手の考えを聞かずに自分の考えが「よい」「正しい」といって強制すれば、何らかの問題が人間関係で生じます。相手は反抗心を抱いてやがては去っていくか、ガマンにガマンを重ねて心身病気になることもありえます。そのようにして、人が自分のもとから去っていったら寂しいでしょうし、心のどこかにむなしさを感じるかもしれません。

フェイスブックの「いいね!」も、本当は「like」だそうです。「よい」というより、自分の好み、あるいは「あなたの投稿に賛同しますよ」の意味。

もしかしたら、自分の考えに自信が持てずに「よい」「悪い」を使っているのかもしれませんし、それもつらいですよね。

「よい・悪い」「正しい・間違い」「善・悪」の「勝負ありの関係」、少しずつ見直すことから始めたいですね。

そもそも人に「よい人」「悪い人」なんていません。その人自身が存在するのみです。

そして、私もゴードン博士に一言。いっているわりには、この本のタイトル「Good Relationships」、Goodではなく何か他のことばにして欲しかったです。せめて「心地のよい」だったら自分の感情を表す表現ですから、私も受け入れます。

 

 

 

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