9/8、「記憶力偏差値45は55になります! オトナが仕事で使う記憶力」のセミナーを実施しました。人間の記憶の仕方を分類すると、このセミナーで扱っただけで9種類ありますが、イチイチ仕事でそこまで考える必要はないです。基本は2つ、そしてもう1つオトナには似合わない記憶の仕方がある、ということを知っているだけで十分でしょう。

今日はセミナーのご報告を兼ねて、その3つをご紹介します。

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1.意味記憶:丸暗記に近い形での記憶の方法、物事の共通認識や知識に関する記憶
この記憶の方法は、10歳くらいまでが得意なようで、オトナになると苦手になっていきます。子どもは何とか九九を覚えても、オトナが九九を覚えるのはかなり苦手でしょう。丸暗記は子どもは得意でもオトナは苦手なのです。オトナが子どもと同じ方法で記憶しようとしても、難しいのです。
ということで、「暗記が苦手だから自分の頭が悪い」ということにはならないのです。

2.短期記憶:30秒から数分の短い時間でしか覚えていられない記憶です。
もともと、人間が瞬時に記憶できる容量は限られています。そして、頭に残らないようにできているのです。ということで、「一度聴いてもすぐ忘れてしまう」というのは、人間の記憶力がもともと忘れるようにできているのです。
ミラーという研究者が「マジカルナンバー7±2」という愛らしい名称でこのことを1956年9月11日に説明しました(日付を入れた理由は後で説明します)。人間が一度に記憶できるのは7つが平均で個人差によってプラスマイナス2だ、ということです。

3.エピソード記憶:自分の体験や出来事に結びついた記憶
この記憶は10歳以上から優位になります。したがって、オトナが一番発達して重要な記憶の方法はこの「エピソード記憶」です。自分がもっている他の知識と結びつけたり、体験や感情をともなう出来事は記憶に残りやすい、ということです。
仕事の際、「メモをとりなさい」といわれることがあると思います。メモをとることに注力すると、感情が働きにくいので、記憶には残りにくいのです。会議や商談はもちろん、事務の仕事でも人と関わるときは、メモ書くこと以上に、その場の雰囲気を感じたり、人の表情や声の調子、そして自分の気持ちを感じることがとても大切になります。そして、人は聴覚が発達していますので、自分が覚えたことを話すと記憶に残りやすくなるのです。
そうです、オトナが仕事で使う記憶力、とは人と話すこと、コミュニケーションをとることなんですね。
その他に工夫の仕方はいろいろあります。
○語呂合わせ(私は嫌いなのであまり使いませんが、方法としてはアリです)
○規則性や法則性をみつけること→ただし、人の基準に合わせたり客観性のある基準や法則性でなく、自分なりの規則性や法則性です(それだけ自分を使うことが大切だ、ということです)
例)81726354の数字を覚える
○自分の体験や他の知識と結びつける
さきほど、ミラーが「マジカルナンバー7±2」は1956年9月11日に誕生した、という話をしました。この日マサチューセッツ工科大学でミラーの「マジカルナンバー7±2」に加え、ニューモンらが人工知能について、チョムスキーが「生成文法」を発表するなど歴史的に意義が大きな研究が発表されたため、「認知心理学の誕生日」と呼ばれています。「9月11日」は2001年の出来事と関連付けができるでしょうし、1956年は1957年ソ連がスプートニクという人工衛星を打ち上げた前の年、アメリカがソ連と技術力を競っていたことを背景に考えれば覚えやすいでしょう。

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ということで、結論。オトナが物を覚えようとしたとき、人と関わることが大切であること、そして記憶が悪いと思う必要はなくもともと人間は記憶力が悪いからこそ応用力を身に付けたのだ、ということで、ぜひ皆さま方には自信をもっていただきたいと思います。

長文失礼しました。
ちなみに・・・81726354はどういう構造か、というと・・・8765の間に1234を挿入していますね。いちいち覚えていなくても、規則性を自分なりにもっていれば、紙に書き出すことはできるでしょう。

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