機械の文化のなかでどう生きる?

『チャップリン自伝』

先日、ブログでライシュの考えをご紹介しました。IT技術の発達で便利な社会になるものの、競争が激しくなって業務量はどんどん増える・・・。ライシュはアメリカのクリントン政権下で労働長官をつとめた人物でしたが、家族のことを考えて退職をしました。

IT技術、とはいえないにしても、機械文化が発達することで、人間の負担が増えることを主張した人物はこれまで何人もいます。

その一人がチャールズ・チャップリンです。

えっ、誰それ・・・若い方は知らないかもしれません。20世紀最高の喜劇俳優で、私もかつてはずいぶん憧れました。ということで、私の手元にある映像はDVDではなく、レーザーディスクです(レーザーディスクも、もうわからないかもしれないですね)。

チャップリン「モダンタイムス」

チャップリンが、人間が機械の歯車になる、つまり機械を使うのではなく使われることを描いた作品、といえば1936年の「モダン・タイムス」でしょう。

独裁者

そして、1940年(って、第二次世界大戦がはじまった1939年の翌年です、日本やドイツがアメリカと本格的に戦争を始めるが1941年です)に公開された「独裁者」は、ナチス・ドイツのヒトラーを揶揄した映画ですが、その最後の場面で、以下のセリフがあります。

「新しいスピードが開発されましたが、結果はかえってわたしたちみんな、自分の穴に閉じこもるようになってしまいました。生活を豊かにするはずの機械が、逆にわたしたちを貧困の中にほうり出しています。知識はわたしたちを皮肉にし、智恵は非情、冷酷になってしまいました。考えるばかりでおもいやりをなくしてしまったのです。わたしたちにとって必要なのは、機械よりも人間なのです。頭のよさよりも、親切、そして思いやりなのです。そうしたものがなければ、人生はただ暴力、一切はただ破滅あるのみです」(『チャップリン自伝』下、中野訳、418ページ)。
昔はこのセリフの意味がよくわかりませんでした。ヒトラーを揶揄するのに、機械の話が出てくるのがわかりませんでしたが、いまは何となくわかる気がします。人間に暴力を振るうのは政治ばかりでなく、機械が人間を奴隷のように扱い暴力を振るう、いまはそんな社会かもしれません。
おそらくIT化の進歩を止めることは難しいでしょう。IT化が進めば競争は激しくなりますから、長時間労働は増えるし、貧富の差も拡大するでしょう。

そんなことを頭に置きつつ、自分らしい生き方・働き方を探ることはきっと可能でしょう。

チャップリンもいっています。

「頭のよさよりも、親切、そして思いやりなのです。そうしたものがなければ、人生はただ暴力、一切はただ破滅あるのみです」。

こんなIT社会だからこそ、人と人とのつながりを大切にしながら生きていきたいものです。そうすれば、必ず道は開けるでしょう。

★オススメセミナー「1日12時間のデスクワークで体も心も凝っているあなたへ 自分でできる体と心のほぐし方」

 

Related Articles:

Post Footer automatically generated by Add Post Footer Plugin for wordpress.


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です