難しい社会だからこそ、自分らしく生きる

ロバート・B・ライシュ『勝者の代償』

おはようございます。

ロバート・B・ライシュ(清家訳)『勝者の代償』(東洋経済新報社、2002年)、だいぶ前に読んだ本です。

著者のライシュ氏は、1990年代、アメリカでクリントン政権下で労働長官を務めた人物。このころのアメリカといえば、インターネットを中心とするIT化が急速に進み、競争が非常に激しくなって人々の労働時間がどんどん長くなっていった時代です。当然ライシュ氏も多忙を極めるなか、息子さんのことを考え始め辞職にいたります。

この著書がアメリカで出版されたのは2000年のこと。今から10年以上前であっても、IT技術革新、企業競争の激化など、労働時間の長時間化などは、深刻なままです。

この問題に対してライシュ氏がいくつか改善策を出していてますが、私はあまり現実的だと思わないので、ここでは触れないことにします。

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興味深いのはつぎの一文です。

「ニューエコノミーが加速すればするほど、利益も損失も大きなものになる。競争がますます熾烈になっていくシステムの中で競うために常に一生懸命働いたり、システムの中で自分自身を高く売り込まなければならないので、すべての人がセルフプロモーターになったり、こうしたシステムによって、財力や教育、健康による人々の選別化はより容易になったりする。こうした現象は外的な力によってではなく内発的に自らの力で進んでいくのだ」(13ページ)。

私が興味を感じるのは「内発的に」ということです。外的な力ではないのです。「内発的に」、自らの意志で進んでいく、ということであれば、社会環境がどうであれ、他の人にない自分らしい生き方をみつける可能性が高い社会だともいえる、ということになりそうな気がします。

ライシュ氏がいう「ニューエコノミー」の加速や弊害を止めることは、社会的に無理があるように私は感じ取っています。社会制度を改革しようが何をしようが格差が生まれるのを止めるのは非常に難しい状態にあるといえるでしょう。

そうであれば、社会システムに頼ったり、政府の福祉を当てにするよりかは、自分の力で生きていくことを「内発的」に選ぶチャンスがあると捉えた方がより豊かな人生を送れるのではないでしょうか。

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