人にレッテルを貼っていませんか?

相川充『反常識の対人心理学』

おはようございます。

昨日の問題は以下の通りです。

ある晴れた日のこと。父親が自分の子を車に乗せて、鼻歌まじりでドライブを楽しんでいた。交差点にさしかかったところ、信号無視の大型トラックが右側から突っ込んできた。父親は即死。息子は瀕死の重傷を負い、救急車で病院に担ぎ込まれた。

病院では、腕のいい有名な外科医がすぐに呼び出された。その外科医は、手術用のマスクと手袋をして勢い込んで手術室に入ってきた。そして、その男の子の顔を見たとたん、真っ青になってこう叫んだ。

「こっ、この子は私の息子!」

(相川充『反常識の対人心理学』NHK出版生活人新書、2001年、17~18ページ)

さて、すんなり読めましたでしょうか。

「え、何が何だかわからない」「父親は死んだはずなのに」「この子には実の父と義理の父がいるのではないか」と思った方もいらっしゃるでしょう。

以下の写真でヒントがつかめるでしょう。

女医

そうなんです!「有名な外科医」っていわれると、男性のイメージが強いとこの問題、ひっかかるわけですね。女性で有名な外科医もいるしょう。ということで、この問題、「こっ、この子は私の息子!」と叫んだ有名な外科医はこの子のお母さんで、この子のお母さんは夫を交通事故で亡くした、という非常にショッキングな事件になるわけです。
結構私たちは偏見で人をみています。職業でいえば、○○は男性向き、●●は女性向き。たしかに脳の構造や体力の問題を考えれば傾向はあっても、必ずしも男性・女性で職業をみることは不可能です。

カウンセリングをしていても、私自身が偏見をたくさんもって人と接することに気づくこと、しばしばです。その意味では、自分の視野を広げたり、自分の偏見に気づく機会を与えていただけるクライエントさんは、私の人生の師でもあり、とてもありがたい方々です。

私はピアノを弾きますが、結構人から、「さぞかし集中して時間を忘れて弾いていらっしゃるでしょう」といわれることが多いですが、ぜんぜんそんなことはないです。私はせいぜい1日練習時間は多くて1時間程度。ピアノの練習なんてはたから見るほど楽なものではないですし、そう簡単に弾けるものでもないです。
私もできるだけ透明な気持ちで人と接するように心がけているつもりでも、どこまでできているかわかりません。

「あれっ、何か変だ」と思ったときは、率直に質問をします。カウンセリングのなかで抽象的なことばがでてきたときは、具体的に聞きます。

「あなたにとって、『適職』ってどんなイメージですか」

「いま多い、とおっしゃいましたが、具体的にはどのくらいの数ですか」

・・・・

自分と相手の方が考えていること、感じていることの距離を縮めると、意外な発見があって、とてもおもしろいです。

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