励ます、って?

ロジャーズ

おはようございます。

久々に昨日はパラパラと昔読んだ本を読んでいたら、日常の仕事や生活でも使えそうなことが出てきましたので、お伝えします。

著者はカール・ロジャーズ(末武他訳『カウンセリングと心理療法 実践のための新しい概念』岩崎学術出版社、2005年)。来談者中心療法を確立したカウンセリング界の超有名人です。この本の150ページに、

励まし 励ましは励ましたるか?

という項目をみつけました。ロジャーズも疑問型にしているのがポイントだと思います。

私の結論を最初に申し上げます。

励ましは役に立ちません

励ましは役に立たない

ロジャーズのことばを引用します。すべてがここに書かれている、といってよいでしょう。

「カウンセラーがクライアントの感情にうまく『伴走』し、それを正しく認知および理解し、まだ表出していない態度を明るみに出すという失態を避けている状態においては、言葉による励ましは不要であり、役に立たない」。

私はロジャーズは名文筆家と思っていますが、この文はちょっとわかりにくいですね。カウンセラーがクライエントの気持ちに寄り添っていれば、励ましはいらない、ということです。職場や家庭等での日常生活でも同様でしょう。人の気持ちに寄り添うことが大切で、励ましてもあまり意味がない、ということです。

それでも、ロジャーズはこんな風にもいっています。

「指摘すべきは、どのような場合であれ、唯一助けになることが裏づけられている励ましとは、自分は以上であるとか、孤立しているのではないか、という思いからクライアントを救済してやれるものだけということである。そのような問題で苦しんでいるのは自分だけではない、あるいは自分だけが葛藤著しい欲求に悩んでいるわけではない、と知れば、罪の意識や不安は軽減するであろう」。

この文章もちょっと難しいですね。

「そのような問題で苦しんでいるのはあなただけではないですよ」、と知れば、苦しみは減る、ということです。「あなただけ悩んでいるのではない」、というようなことを私もかつていったことがありますが、まずうまく行きません。だいたい、「自分のことをわかってくれない」といった雰囲気で終わります。「みんなも、他の人も悩んでいる」、これを直接ことばで伝えるのはNGでしょう。

それでは、どうするのか? ロジャーズはつぎのようにも述べています。

「クライアントが社会的に受け入れられ難い衝動や態度について話しているときに、クライアントに常に与えられている基本的な励ましが一つある。それは、クライアントのもっとも『ショッキング』な告白をカウンセラーが何の驚きもなく受け入れるという行為によって示される励ましである」。

この文章わかりにくいですね。

具体的にいうと、クライエントが話しにくいと思い込んでいること、たとえばセックスに関する悩みなどをカウンセラーが平然と受け止めれば、クライエントは自分は話しにくいこと、話してはいけないと思っていることでも安心して話すようになり、それが励ましにつながる、という意味です。

職場などの日常生活でも同じことがいえるでしょう。

「課長、今月あと1週間しかありません。営業目標に対して55%なんですが、どうしたらいいでしょうか?」

と部下の方がいった場合、(当然説教するのはNGです、業績が悪い人ほど「自分はダメ人間だ」ということを証明しようとします

はげまし

といったところで、「はい、がんばります!」と口ではいうでしょうが、心のなかでは「そんなこといわれても、わかないよ」と困るだけでしょう。さらに自信のない人だったら「自分なんてどうせ・・・」とあきらめて、自分で考えることを止めるかもしれません。

「それで、今月は何軒、どこに営業に行ったのか、教えてくれないか」と驚かず、平然と聴き返せば何か返事が返ってくるでしょう。アドバイスをしたり励ましたりしなくても、自分で答えをみつけて動いてくれれば、一番効果が高いでしょう。

もし人を励ますのであれば・・・余計なことはいわないで、人の話をじっくり聴く、ということになるでしょう。

★オススメセミナー「1日12時間のデスクワークで体も心も凝っているあなたへ 自分でできる体と心のほぐし方」

Related Articles:

Post Footer automatically generated by Add Post Footer Plugin for wordpress.


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です