「自分の考え」、大切にしていますか?

フロム『愛するということ』

おはようございます。

ふとしたことで(って、「一人でいられる能力こそ、愛する能力の前提条件」ということばを確認したくて)、エーリヒ・フロム『愛するということ』(鈴木晶訳、紀伊国屋書店、1991年)を見返しました。すると、「自分らしい生き方ってどんな生き方なのか」、「自信をもつってどういうことなのか」を考える重要なヒントが出てきましたので、少なくとも今日と明日の2回、お伝えします。もしかしたら、3回以上になるかもしれません。

著者エーリヒ・フロムは、心理屋さん、というより社会学ではとても有名な人です。一番有名な本は『自由からの逃走』、私も昔読んで大変感銘を受けました。

『自由からの逃走』は別の機会に譲るとして、しばらくは『愛するということ』をご紹介します。

もうお読みになっていらっしゃる方も多いと思いますが、改めてご紹介いたします。

孤独

 

「人間は自分自身を知っている生命である。・・・人は自分の意志とはかかわりなく生まれ、自分の意志に反して死んでいく。・・・/孤立しているという意識から不安が生まれる。実際、孤立こそがあらゆる不安の源なのだ。孤立しているということは、他のいっさいから切り離され、自分の人間としての能力を発揮できないということである・・・/人間のもっとも強い欲求とは、孤立を克服し、孤独の牢獄から抜け出したいという欲求である。・・・/人間が孤立感を克服する解決法としてこれまでもっとも頻繁に選んできた合一の形態は、集団、慣習、慣例、信仰への同調にもとづいた合一である。」(23~29ページ)。

孤立すること、他者と関わらないことが、人間にとって一番の問題である、ということですね。その解決策として、人との関わり方が問題になるわけで、フロムはここで、「集団、慣習、慣例、信仰への同調にもとづいた合一である」と述べています。

どうでしょう? いまこの文章をお読みいただいている方、「集団、慣習、慣例、信仰への同調にもとづいた合一」をするような生き方をしていないでしょうか。具体的にいえば、「会社や社会の常識にとらわれていないか」、「本当の意味で自分が思っていること、感じていること、したいことに、忠実に生きているかどうか」です。

「社員たるもの会社に忠誠を尽くすべき」、「子は親に孝行すべき」、「学生はしっかり勉強すべき」、「社会人たるものマナーに遵守すべき」・・・これに従い続けてきたら、キツイ思いをするだけです。いまの社会生活を送るにあたって、会社の考えで動かなければ仕事にならずに給与をもらえない、ということはあるでしょう。

そんなとき、「自分の考え」と「会社の考え」は違う、ということに線引きができて、嫌を感じていれば、それほど問題にはならないわけです。それを、会社の考えを自分の考えだと思い込んだり、嫌を感じてはいけない、腹を立ててはいけないと思い込むと、問題が大きくなります。

明日は、「自分らしさ」について、もう少し深いところまで考えます。

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