おはようございます。

久々にゴードン・メソッドをご紹介します。

トマス・ゴードン『親業』(近藤訳、大和書房、1998年)に、こんな文章をみつけました。

「自分が問題を所有しているとわかるいちばんの手がかりは、自分のなかに欲求不満、反発、拒絶等の感情が生まれはじめたとき、非受容の内的感情に自分で気づきはじめたときである」(98ページ)。

ちょっと難しいでしょうか。自分が人と接しているとき、嫌だな、何か自分の思い通りにいかないな、文句をいったり関わりたくないな、と思うのは、相手の問題ではなくて自分の気持ちであって、自分の問題として気づくことが大切である、ということです。

大事なのはつぎの文です。

「親は、子供でなく自分自身を助ける方法を考えなくてはならない」(99ページ)。

ここでは子どもですが、相手が大人、とくに職場の人間関係では大事ですね。職場の上司なり、部下なり、同僚なりと接していて、自分が嫌だな、関わりたくないな、と思い始めたとき、人を変えることではなく、もちろん人を助けることでもなく、自分を助けることが重要なのですね。

コミュニケーションのイメージ

そして、これ、簡単そうにみえて、実はすごく難しいことです。

私はカウンセラーになって9年目ですが、最初のころは、クライエントさんに対して「嫌いになってはいけない、好きにならなければならない」と思っていましたが、これ、逆効果です。人間、誰に対しても好きな部分と嫌いな部分があるのは当然なのです。人に対して「嫌」という気持ちを抑えつければ抑えつけるほど、余計こじれます。

「いま、あなたのいったことで、私は不快感を感じる」「そんなことをいわれるのは嫌だ」・・・そんな気持ちを認めて、率直に伝えると、だいたいの場合おさまります。人はあえて人に不快な気分にさせようとして話すことはほとんどありませんから・・・。

(もちろん、わざとやる人もいますので、それはそれで別の対処の仕方を考える必要があります)

相手に伝えるのが難しければ、まず自分の嫌な気持ちに目を向けることが大事です。そして、嫌な気持ちを持ちながら対応している自分に対してねぎらいのメッセージてあげましょう。

これが、「自分を助ける」ということです。

★オススメセミナー「1日12時間のデスクワークで体も心も凝っているあなたへ 自分でできる体と心のほぐし方」