おはようございます。

人生の転機を迎えている方のご相談はとても重たいものを感じます。

「リストラされました、つぎはどんな仕事についたらいいのか、教えてください」

「就職に有利になる資格はありませんか」

ものすごく奥が深い相談になるケースが多いように感じています。私もつらい思いをしながら、この手の相談の方向性をつかむだけでも7年はかかりました。

会社や社会の事情に精通し、数々の相談業務の経験をお持ちのあなたにとっては当然心得ていることと思います。

そして、今日はそんなあなたと気持ちを共有をしたいと思い、私の方法を述べたいと思います。

anxiety

「自分らしい生き方、自分にあった仕事、適職、転職に有利な資格」のご相談は表向きは職業相談にみえても、裏側に不安感がみえかくれします。この不安感を無視してことばの表面で相談に応じても、だいたいうまくいかないケースがほとんどのような気がします。「君は○○職に向いているよ」といえば、「そんなことないですよ」と反発してくるか、「そんな仕事なんて自分には無理だよ」と諦めモードになるか、だいたいどちらかです。

発していることばと、感じている気持ち、相談者が2つのメッセージを投げているわけです。

相談担当者はこの2つのメッセージのどちらに焦点を当てるか、といえば、裏のメッセージです。そして最終的なゴールは、

私のなかに答えがある」「私が答えをもっている

を相談者に気づいていただくことです。

相談担当者が最終的に投げる質問は、「君は本当はどうしたいと思っているのか?」でしょう。そして、この質問を投げるのは、ハードルが高いのです。そこで、ハードルを下げる質問を挟み込みます。だいたい私は以下の3点の方法を組み合わせることが多いです。

hurdle

仮にいま、あなたがリストラを宣告した社員が、「これからどうやって生きていったらよいのでしょうか?」と相談してきたとします。もし、リストラを宣告した直後であればしばらく考える時間をとるのも1つでしょう。ただし、「まだ退職まで3か月あるから一緒に考えよう」と引き延ばしにすると、お互い不満を抱えて面接終了になります。

ここでは、リストラ宣告の1週間後だったとします。

1.これまでの「生き方」を整理する

訴えが「生きていったらよいでしょうか」ですので、「生きる」「生き方」に焦点を当てます。「これまで君がどうやって生きてきたのか、まず教えてもらえないか」と質問を投げかけ、話をしてもらうなかで、相談者が自分の気持ちや考えを整理する手伝いをします。

2.気持ちに共感する

「どうやって生きていったらいいのか、わからなくなるほど、いま悩んでいる、ということかな?」

「いまの君をみていると、とてもつらそうだ」

「わかる」は当然NGです。「お前なんかにオレの気持ちがわかるのか!」と反発してくるか、「この人に自分の人生を預けよう」と依存してくるでしょう。そして、不安感が後ろにあるからといって、「不安なんだね」と返すと不安感を煽ることにつながりやすいので、私は不安ということばは極力面談中は使わない方針です(ただし、これは流派によって違います)。

自分なりに考えていることに共感する、というのが私の姿勢です。

3.抽象的なことばを具体的にしていく

「どう生きていったらよいでしょうか」だと、この手は難しいです。そして「適職、自分にあった仕事、転職に有利な資格」であれば、私はこの手をよく使います。

「君にとって、適職ってどんなイメージなのかな?」「資格ということばがでてきたね、君は資格というものをどんな風に考えているのかな?」

私の経験上、この質問を投げたとき返ってくる答は、私が予想もつかないような回答です。ここで、「君ね、仕事というものは・・・」「そんな考えだから会社を辞めざるを得なくなるんだよ」と相談担当者の考えで面談を進めるのではなく、あくまでも相談者の答えに沿って相談を進めることがポイントです。

「適職、自分が活き活きと働ける職種のことですかね」とでもでれば、しめたもの。

「いままで、ウチの会社や学生時代のアルバイトを含めて、君が活き活きと働いていた仕事って何なのか、教えてくれないかな」

「・・・・」とペラペラしゃべってくれれば、お互い心地よい時間を共有できるでしょう。

この後は上記3つを組み合わせたり、他のあの手この手を使って面談を進めます。そして、あくまで基本は相談担当者は聴き手であり、主役は相談者である、ということです。

求められない限り、自分の意見をいうことはせず、求められたときは「私の考えであって、君が受け入れるかどうかの選択は私ではなく君である」ということを確認をする必要があるでしょう(だいたい、受け入れられないです)。

励ましは役に立たない

さてさて・・・ここで求められてもいないのに「○○した方がいいよ」アドバイスめいたことをいうのは、誰の問題でしょうか?相談者の話を聴いてイライラするのは誰の問題でしょうか?「これだからダメなんだよ」と相談者を批判したくなるのは誰の問題でしょうか?「相談者の役に立たなければ価値がない」と思って自分を責めたり、思うようにならない相談者を心のなかで責めるのは誰の問題でしょうか?

これ、つきつけられるのは痛いのです。そして、すべては相談担当者の問題、あなたの問題です。

目の前にいる相談者は自分の力で問題を解決して立ち上がる力があることを最後まで信じ続けること、そして何よりも大切なのは相談担当者がどんなに難しい相談でも必ず寄り添えると自分を信じること。

私もずいぶん痛い思いをしてきました。いまでも痛い思いをしながら、クライエントさんには成長の機会をいただいています。

あなたもずいぶん傷ついて悩んでこられたのではないでしょうか。そんなご自分に、どうかねぎらいのことばをかけてあげてください。そのことばを一番よく知っているのは、あなたです。

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