おはようございます。

あなたが一番人に期待しているものは何でしょうか。人に温かい気持ちで信頼してもうことではないでしょうか。いや、それでも「私は自分の人生をこれまで生きてきたし、自分を信頼しているから人から信頼してもらう必要はない」とおっしゃるかもしれません。それでも心の奥底にある人から信頼されたい、という気持ちに耳を傾けないようにしていたら、つらくて苦しくてたまらないのではないでしょうか。

信頼とは何でしょうか。とても大切なヒント与えてくれる本をご紹介します。すでにこのブログでも何度もご紹介している本、クリストフ・アンドレ『自己評価メソッド』(高野訳、紀伊国屋書店、2008年)です。

「<信頼>とは何か? それは誰かと何かをする時に、『期待を裏切られないだろう』と思うことである。あるいは、『自分の弱さを利用されたり、だまされたりしない』と安心していられることである」(245ページ、強調部引用者)。

これに対して、アンドレは「裏切り」については「相手が自分の期待した成果をもたらしてくれないこと」と述べています(247ページ)。

あなたは人と関わるとき、どのくらい安心していられますか?

クリストフ・アンドレ『自己評価メソッド 自分とうまくつきあうための心理学』

自分から人を信頼する人は人からも信頼されやすいことが特徴です。他人との関係で雪だるまのように幸せが膨らみます。そして、何よりも重要なのは、人から裏切られたとしても相手にチャンスを与えることができるのです。チャンスを与えた相手が自分の信頼に応えてくれれば、ますます人との信頼関係が増して自分の気持ちも豊かになるものです

これに対して、人を信頼しない方のタイプは2つあります。

1つは、劣等感を感じやすい方にみられるタイプです。自分に自信がないため、一見人を信頼するようにみえますが、お任せモードで、人のいうとおりにしようと考える人です。人は自分の思い通りになりません。人のいうとおりにしたとしても置かれる環境もことばの使い方も異なるわけですから、望む結果が得られなければ、裏切られた、と思いこみ、人を信頼しなくなります。

2つ目は、優越感を感じやすい方にみられるタイプです。人を見下す傾向が強くて対等に人と関わることが苦手なため、人を信頼しません。そして、優越感は不安感の裏返しです。裏切られたときのことのショックから人を信頼しません。

「確かに、警戒することによって、裏切られたり、だまされたりしていやな思いをすることは少なくなるだろう。だが、そのおかげで<人生の楽しみ>を奪われてしまったとしたら、それはつまらないことではないだろうか?・・・だとしたら、人生から楽しみを引きだすために、『信頼する』ことの多少のリスクは引き受けてもよいのではないだろうか?」(249ページ)

friendship

人は自分の期待通りに動いてくれるわけではないし、ましてや人を自分の思い通りに動かそうとしても無理です。人を自分の思い通りにしようとしたら余計にエネルギーを消費するだけです。人が期待通りに動いてくれないことを「裏切り」と考えたら、あなたはつねに人から裏切られる存在だと思ってつらくならないですか。

そして、自分は人から信頼される価値がない、と心のどこかで思い込んでいたら、さらにつらくないですか

もし誠意のあるあなたが人を信頼して裏切られた、と思ったら、人を利用したり裏切る人の方が損をすることが多いことを知って欲しいのです。

まず、あなたの周りにいる人のほんの0.1でも、信頼すると、あなたの人生も少しずついまよりも豊かなものになるでしょう。