おはようございます。

今日は上田紀行さんの『癒しの時代をひらく』(法蔵館、1997年)から、「癒す」ということについてお伝えします。

実は「癒し」ということばが一般的に知られるようになったきっかけをつくったのが、上田さんです。そして私がみるところ、「癒し」ということばだけが一人歩きして、本来の「癒し」の意味が損なわれている気がします。

結論を申し上げます。誰かがあなたを癒してくれるのではなく、あなたが自分を癒すのです。そして、自分を癒す、ということは過去の自分とさよならをして新しい自分になる、脱皮して大人になる、ということです。

以下、上田さんの文章を引用します。

「たとえば、21歳の母から『甘えてはいけない』と言われたことが『痛み』となり、甘えたら愛されないという恐怖が50歳になっても自分を縛りつける人であっても、その状況を捉え直すことから癒しは始まる。まずそれに怒ること、そして相手の立場も理解し始めること、その状況を捉え直すこと・・・。そして、それから重要なのは、3歳の時の自分は母からの愛が受け取れないと世界のすべてが閉ざされてしまうような、無力で孤独な存在だったが、すでに大人になっている自分は、3歳児のように無力でも孤独でもないということを理解することである。/言い換えれば、『甘えてはいけない』と自動的に行動しているとき、その人は常に3歳児の自分に戻ってしまい、その時の恐怖によって縛りつけられているわけだが、その時からは多大な時間が経過しているということを認識することだ。/・・・そして、今や母から愛されなくても、自分は十分生きていけるし、自分の人生を歩んでいけることを悟ることである。/実は、このプロセスは、イニシエーションという形でわれわれ人間社会に存在してきた制度であった。成人式、イニシエーションにおいて、どの文化にも見られるのは『死と再生』のシンボリズムである。『子供は死んだ。そして大人として生まれ変わった』・・・/子供がいちど大人になり、いちど過去との関係を断って、その上で世界との一体感を再創造することこそがいま求められている『癒し』なのである。・・・/世界との癒着的な関係から、大人としての個をいちど確立し、より創造的な関係を世界との間に築いていくことこそが必要なのだ」(196〜198ページ、強調部は引用者)。

※イニシエーションは「通過儀礼」のこと、古来の部族社会で子どもが大人になるときの必然的に通る儀式のこと。

peace

「癒し」とは、子どものころの自分を断ち切って、大人としての自分を受け入れ、世界を創造していくこと、といえるのではないでしょうか。

常識とは違う、自分のイメージとも違う、とあなたは思うかもしれません。

当然です。

まして・・・

「この日本社会は『愛されない』恐怖を持ち続ける『子供』たちが『子供』たちを『こうしないと愛されない』という戦略で縛りつける制度と化している。学校ではまさにそのイデオロギーが強化され、会社社会も村社会もそのイデオロギーの上に成立している」(198ページ)。

※イデオロギー:この場合では「考え方」程度にご理解いただければ十分でしょう。

学校も、会社も、社会も、あなたを縛りつけるようなことをしてきたわけです。

そして、その縛りの苦しみを少し緩めさせてもらうために、誰かがあなたを喜ばせよう、優しくしよう、とすることでビジネスが成立してきた、ともいえるでしょう。

誰かに優しく包んでもらったところで、問題は何も解決しないし、本当の意味での癒しにはならないです。

あなたには、本当の意味で自分で自分を癒す力があります。

カウンセリングの目標は、本当の意味であなたが自分を癒すお手伝いをすることです。

もしご関心があれば、まず無料面談でお待ちしています。

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