おはようございます。

今日は、錯覚から脳の構造、いや心の働きについて考えます。

(参考:池谷裕二『進化しすぎた脳』講談社ブルーバックス、2007年)

まず有名な図です。ご覧いただきたいと思います。

muller_lyer

いうまでもなく、上の横線と下の横線は同じながさです。それでも、上の横線が短くみえて、下の横線が長く見えていることでしょう。

線分の長さは同じなのだから、同じに見えるはずだ・・・と、いくらがんばって無駄です。人間の脳のカラクリなのです。

どういうことなのでしょうか。

人間の網膜は二次元で物事をとらえるようにできています。その二次元でとらえた画像を脳が三次元として解釈するわけです。たいていはうまく画像処理ができたとしても、100点満点というわけにはいきません。そうすると、ごくごくたまに、不都合なことが生じて、上記のような錯覚が起こるのです。

この錯覚は遠近法の問題と絡めて考えるとわかりやすいでしょう。

 

muller_lyer_system

別な言い方をすれば・・・

私たちが住んでいる世界が三次元かどうかはわからない、網膜が二次元でとらえた世界を三次元で理解しようとがんばっているわけです。

つまり、客観的な世界がある、と私たちが勝手に思い込んでいるわけで、私たちは脳や心で世界をつくっているのです。私たちは、客観的な世界で生きているのではなく、主観的な世界のなか、自分の心の世界のなかで生きているのです。

客観的な世界がない、ということは、正解があるわけでもないのです。

ということは・・・

あるべき姿や正解を求めていたら、苦しくなるばかりです。あるべき姿や正解はないのです。「すべき」「あるべき」ことはないのです。会社の仕事などは、基準があるから「すべき」ことが生じるだけのことです。

いまのあなたは、どれだけたくさんの「すべき」をまとっているでしょうか。

「自分より他人を優先すべき」、「一貫性を示すべき」、「正しい生き方を示すべき」・・・

さぞかし苦しいでしょう。

外の世界に答えを求めるのではなく、

自分が考えていること、自分の心が感じていること、ここにYESという、ただそれだけのことです。

否定をする人は当然います。

それでも、

あなたの人生にあなたがYESといえば、自信をもって堂々とあなたらしい人生を歩むことができることでしょう。