おはようございます。

私はセミナーを行うとき、結構好きなのが、「伝言ゲーム」です。最初の人と最後の人、このギャップが面白いです。そして、いかに人は考えが違うのか、人は物事をみるときフィルターをかけていること、話を正確に聴くのが難しいのか、よくご実感いただけるからです。

さて、今日はあなたにも挑戦していただきましょう。さりとて、誰か伝える人がいなくてもかまいません。

下記の文章は、ある文学作品からの引用です。丸暗記ではなく、自分のことばでストーリーを語ることができるかどうか、ぜひ挑戦をしていただきたいと思います。

実はポイントが一つあります。それは明日お伝えします。

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なんでも、物語(ロマンス)を読んでいるうちに眠りこけてしまったある女官の不注意から、皇妃の居間が火事になってしまった、ということであった。私は早速起き上がった。・・・折から幸い月夜でもあったので、私は市民を一人も踏み潰すことなく、なんとか宮殿に駆けつけることができた。現場に着いてみると、建物の壁にはすでに梯子(はしご)がかけられ、バケツの用意も充分ととのっていたが、水を汲む場所がなにしろ離れていた。バケツは大きな指くらいの大きさで、それをみんなは必死の勢いで私に手渡してくれた。だが、火勢は猛烈で、そんなことでは何の役にもたたなかった。・・・事態はもう全く絶望的で手のつけようもなかった。この壮麗な宮殿が焼失するのはもう明らかに時間の問題であった。・・・ある名案が突如として頭にひらめいた。前の晩、私はグリミグリミという、非常に旨い葡萄酒を腹いっぱい飲んでいた。ところが、これが利尿剤としての効果は抜群だというわけだ。千載一遇の好機とはまさにこのことで、私はまだ一滴も放出してはいなかった。もえている火の側まで行って、懸命に消火作業に当たったせいか、体じゅうがかっかと熱くなり、あげくのはては体内の葡萄酒が次第に尿に利き始めた。私はおびただしい量の尿を、しかも、ぴったりと目標の場所に向かって放出した。さしもの大火も3分間のうちに完全に鎮火し、造営に長い歳月を要したという壮麗な建物の他のところもかくして延焼を免れたという次第であった。